ポーカーフェイス


ぼくはおこっている。
原因は、きみがぼくのことを
忘れてばかりいるから。

ぼくは、いつもきみを見てるのに、
たまにはきみも、ぼくを見てくれたっていいじゃないか。

忙しいからって、
そんなの理由にならないよ。

だけど。

ほんとは、ぼくのいかりが、
ただのぼくの勝手な希望から来ていることは、
分かってるんだ。

だから、きみに知られたくなくて、
ぼくは、雲でぼくをかくしたんだ。

なのに、ぼくの気持ちはバレバレだったようだね。

でも、おかげで、
きみが、目を細めてぼくを見てくれたんだ。

ポーカーフェイスがへたくそで、
今日ばかりは良かったよ。