縁の下の力持ち。



もうちょっと赤くなるまで待とうよ。
って、きみがあいつに言っている。

ぼくには、きみが、
あいつと少しでも長く一緒にいたい
口実だってことは、バレバレさ。

だから、ぼくは、
太陽くんが別の国に行くからと、
赤い色をいっぱい置いていっても、
なるべく染まらないように、
ずっとずっと我慢したんだ。

結局最後は、ちょっとだけ赤くなってしまったけどね。
これでも、大分頑張ったんだよ。

なあんだ、大して赤くならなかったね。
って、きみが言ったけど、
哀しくなんかないよ。

きみが、あいつと一緒にいたいっていう、
願いを叶えられたのだから、それでいいんだ。

ほんとだよ。